経営ビジョンとDXの方向性
VISION
「デジタル技術を活用したイノベーションの実現と、人の成長と共に持続可能な会社」
製造業を取り巻く環境は、デジタル技術の急速な進化によって大きく変化しています。AIやIoT・クラウドの普及は、生産効率の飛躍的な向上をもたらす一方、デジタル化に乗り遅れた企業には競争力の低下というリスクをもたらします。当社はこうした変化を事業変革の機会と捉え、「HAPPINESS D-FACTORY」コンセプトのもとDXを全社的に推進します。
当社のビジネスモデルは、高品質な製品の安定供給と、取引先との長期的なパートナーシップを基盤としています。DXを通じてこの基盤をさらに強化し、生産性向上・品質保証・人材育成・情報一元管理の4軸で事業変革を推進することで、お客様・社員・社会のすべてに価値を提供し続けます。
本方針は、代表取締役の承認のもと策定されており、全社的なDX推進の指針として位置づけています。
DX戦略 — HAPPINESS D-FACTORY
STRATEGY
Point
01
ペーパーレス化による生産管理DX
生産現場の全ラインにモニターを設置し、紙指示からデジタル指示へ変革します。生産データをリアルタイムで収集・可視化することで、管理者が即座に現場状況を把握し、意思決定の迅速化と生産効率の向上を実現します。
Point
02
DXによる品質保証体制の確立(D-FACTORY)
自動加工化・事前ピッキングシステム・システム検査を推進し、品質データをデジタルで一元管理します。不適合の早期検知と原因分析をデータドリブンで行うことで、工程内不適合件数70%削減・流出ゼロを目指します。
Point
03
生産革新の創造と先端技術の導入
AI・ウェアラブルなど先端技術を生産現場に導入し、誰でも高品質な作業ができる環境を構築します。蓄積された生産データをAIで分析し、工程改善・予防保全・作業標準化に活用することで、安全を最優先とした事故ゼロ工場を目指します。
Point
04
間接業務DXの推進(全員1テーマDX活動)
全社員が「自分の業務を自らDXで無くす」をテーマに、各部門の業務課題をデジタル技術で解決します。RPA導入・業務フローのデジタル化により、定型業務時間70%削減を目標とし、社員が付加価値の高い業務に集中できる環境を実現します。
Point
05
DXによる管理体制確立とCoE組織体制の変革
RPI-DXシステムにより全工場の業務情報を一元管理し、品質・製造・業務・生技・資材・設計・営業・総務の各部門データをデジタルで統合します。アラート管理体制の確立とCoE(センター・オブ・エクセレンス)組織体制の構築により、全社的なDX推進を加速します。

DX推進3ステップ
ROADMAP
STEP01
製造DX
ペーパーレスによる生産管理DX・デジタル化による大画面管理・リアルタイム情報の見える化
STEP02
間接業務DX
全員1テーマDX活動・各部門が自らの業務をDX化・RPA導入による定型業務の自動化
STEP03
CoE組織体制
全工場一元管理・管理レベル向上・DX活動のさらなる推進と作業標準化
DX推進体制と人材育成
ORFANIZATION & TALENT
代表取締役
(DX推進最高責任者)
DXビジョン・戦略の最終承認、全社的なDX推進のリーダーシップ発揮、DX推進状況の定期レビュー
DX推進責任者
(実務執行総括)
DX戦略の立案・実行管理、各部門DX活動の統括、外部機関・ベンダーとの連携
各部門DX推進リーダー
(品質・製造・業務・生技・資材・設計・営業・総務)
各部門における1テーマDX活動の推進、現場課題のデジタル解決、改善効果の測定・報告
RPI-DXシステム管理部門
全社デジタル基盤の運用・管理、データ収集・分析基盤の整備、セキュリティ対策の実施
デジタル人材の育成・確保
デジタル人材の育成・確保に向けて、利高工業は社内外を組み合わせた多層的な学習環境を整えています。
その中核を担うのが「RIKO ACADEMY」です。RIKO ACADEMYでは、社内の知見にとどまらず、外部講師を積極的に招聘することで、最新のデジタル技術・業界事例・専門知識を社員が直接学べる機会を提供しています。学びたいことを学べるこの制度は、受け身の研修ではなく、社員一人ひとりが自ら課題を見つけ、必要なスキルを主体的に習得することを促す仕組みです。
習得したスキルは、「全員1テーマDX活動」として実践に直結させています。全社員が「自分の業務をDXで変える」という1テーマを持ち、One on Oneを通じて経営者・上長と課題を共有しながら、現場でのデジタル改善を推進します。さらに、改善活動に取り組んだ社員には、その成果の一部を所得として還元する「RIKO-MONEY POINT」制度を設けており、学びと実践への意欲を継続的に引き出す仕組みが整っています。
RIKO ACADEMY
「学びたいことを学べる制度」として、全社員が自発的にデジタルスキルを習得できる学習環境を整備。課題解決に必要な知識・技術を各自が選択して学べます。
全員1テーマDX活動
全社員が「自分の業務をDXで変える」という1テーマを持ち、One on Oneを通じて経営者・上長と課題を共有しながら実践的なDXスキルを身につけます。
RIKO-MONEY POINT
改善活動に取り組んだ社員には改善効果の一部を所得として還元。DXスキル習得・活用への意欲を高め、自律的な人材育成を促進します。です。
ITシステム環境整備の方策
IT SYSTEM
RPI-DXシステム
全情報のデジタル一元管理
品質・製造・業務・生技・資材・設計・営業・総務の全部門データを統合管理するデジタル基盤(RPI-DXシステム)を構築・運用しています。各部門のデータをリアルタイムで収集・可視化し、経営判断の迅速化と業務効率化を実現します。
生産現場の
デジタル化インフラ
生産ライン全体へのモニター設置によるペーパーレス化を推進しています。具体的な取り組みは以下のとおりです。
- 事前ピッキングシステムによる作業ミス防止
- 全ラインへのデジタル指示モニター設置(紙指示の廃止)
- 切断画面モニターによる加工状況のリアルタイム確認
- 積載歩留まりのデジタル管理システムの導入
間接業務の
デジタル化・自動化
各部門の定型業務をRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)等のデジタル技術で自動化します。全員1テーマDX活動により、各担当者が自部門の業務課題をデジタル解決する取り組みを全社展開しています。
AI・ウェアラブル等の
先端技術活用
生産現場へのAI・ウェアラブル端末等の先端技術導入を計画・推進しています。蓄積されたデータをAIで分析し、品質予測・異常検知・作業支援に活用することで、誰でも高品質な作業ができる環境を構築します。
DX推進への継続的な投資
デジタル技術の導入・システム整備・人材育成に対して継続的な投資を行い、DX戦略の実現に必要な環境整備を計画的に進めています。投資効果はKPI指標(印刷枚数削減率・不適合件数・業務時間削減率等)で定期的に評価・見直しを行います。
DX戦略達成指標
KPI
当社は、DX戦略の達成度を測るため、以下の指標を設定し、定期的に進捗を評価・見直しを行います。
情報セキュリティへの取り組み
SECURITY
SECURITY ACTION(二つ星)宣言
当社は、情報処理推進機構(IPA)の「SECURITY ACTION(二つ星)」を宣言いたしました。「SECURITY ACTION」とは、中小企業自らが情報セキュリティ対策に取り組むことを自己宣言する制度です。
DX推進と並行して情報セキュリティの強化にも取り組み、お客様・お取引先の情報を安全に管理してまいります。

IPA「SECURITY ACTION」
二つ星 宣言済み
セキュリティ基本方針
利高工業株式会社は、お客様からお預かりした当社の情報資産を事故・災害・犯罪などの脅威から守り、お客様ならびに社会の信頼に応えるべく、以下の方針に基づき全社で情報セキュリティに取り組みます。
経営者の責任
経営者主導で組織的かつ継続的に情報セキュリティの改善・向上に努めます。
社内体制の整備
情報セキュリティの維持及び改善のために組織を設置し、情報セキュリティ対策を社内の正式な規則として定めます。
従業員の取組み
従業員は、情報セキュリティのために必要とされる知識・技術を習得し、情報セキュリティへの取り組みを確かなものにします。
法令及び契約上の要求事項の遵守
情報セキュリティに関わる法令・規制・規範・契約上の義務を遵守するとともに、お客様の期待に応えます。
違反及び事故への対応
情報セキュリティに関わる法令違反・契約違反及び事故が発生した場合には適切に対処し、再発防止に努めます。
制定日:2026年4月15日 利高工業株式会社 代表取締役社長 高橋秀寿
代表取締役メッセージ
当社では、技術を先人より受け継ぎ、時を越えて活かせる力となるべく研鑽を重ね、高品質な商品・より高度なサービスをお客様に提案・提供してまいりました。
近年、デジタル技術の急速な進化は製造業の在り方を大きく変えています。AIやIoT・クラウドの活用は、生産性・品質・安全性のすべてを飛躍的に向上させる可能性を持っています。私はこの変化を脅威ではなく、当社が新たな価値を創造するための大きな機会と捉えています。
当社がDXで目指す姿は「自律的改善で誰でも出来るデジタル工場」です。そのコンセプトとして「HAPPINESS D-FACTORY」を掲げ、生産現場から間接業務まで、データとデジタル技術を活用した全社的な変革を推進しています。特に重視しているのは、DXを通じた社員一人ひとりの成長です。「幸の為に働こう」という社是のもと、社員が自ら課題を発見し改善する自律型の働き方(エンパワーメント)を推進し、その成果を所得として還元するRIKO-MONEY POINT制度を設けています。DXは単なる効率化ではなく、社員・会社・社会すべてにとっての幸せを実現する手段です。
これからも全社一丸となってDXを推進し、お客様・お取引先・社会に対して真の価値を提供し続けてまいります。
利高工業株式会社 代表取締役
高橋 秀寿


